ゾンビがはびこる世界での自分の存在意義

Netflixで話題の韓国ドラマ「今、私たちの学校は」を見ました。

 

いわゆるゾンビ系ドラマなんだけど、ゾンビ系のドラマ映画はNetflix内だけでも観きれないほどあって、そのくらい昔からゾンビものは需要があるんだなぁって感じる。

 

このドラマは「感染源」から面白かった。

 

原因不明のコロナウイルスをこのゾンビ化に例えてる人もいたけど、このドラマ内でウイルスを作り出したのは学校で働く科学教師だということ。

 

韓国社会の「いじめ」がキーワードになっていて、冒頭から過激で生々しい描写があります。ウィルスを作った科学教師の息子も相当陰湿ないじめの被害者で、学校や当事者に訴えかけても自分の比すら認めないいじめっ子たちと、臭いものには蓋をするじゃないけど、事態を丸く収めようとする学校の人間。

 

学年指導の先生がいじめを受けている女子生徒に言った「いじめられてる人間にも問題があるんじゃないのか?」は痺れた。

 

どんな物語にも共通して言えることだけど、いじめられてる側に問題があるのは間違いでいじめている側が病んでるっていう事。あとは、黙って見てるのもいじめてるのと同じだよなんて言う奴、あれも訳が分からない。いじめてる当事者が一番悪いに決まってるでしょ、責任転嫁も体外にしてほしい。

 

このドラマはゾンビ化した学校内で必死にゾンビと戦って生き延びようとする子たちが8割、2割が「こんな世界生きていても仕方ない、みんま死んでしまえ」と思う子達でした。

 

他人を犠牲にしてまで生き残ったり、汚い手を使ってでも生きようとする姿に私は「そこまでして生きたいんだな」と思った。良い事なのか悪い事なのかは私には分からないけど、そこまでの執念が今の私にはないと思うから。

 

別に死にたいと思っているわけでもないけど、この世界が綺麗ごとだけじゃ片づけられない世界だとある程度分かってしまった気がするから。世界には明日の事を、未来の事を考える余裕もない人たちがいる一方で、自分の誕生日に貰った高級なプレゼントを紹介してそれで稼いでいるYoutuberの方もいる。何も悪くない、そのYoutuberが悪いわけじゃない、でも私は漠然と「…変な世の中」と思う。

 

このドラマでは「生きたい!」組と「こんな世界消えてしまえ!みんな死んでしまえ

!」組に分かれるのが現実味があって面白い。

 

学園要素も含んでいるので、ちょっとした色恋なんかも見どころでした。

 

いじめられている女の子は、自分の裸の写真をネットにばら撒かれるなら死んだほうがマシと屋上から飛び降りようとしたときに、学校内がゾンビ化していることに気づきます。感染してゾンビ化した後も、撮影した携帯を破壊する→復讐するという目的は消えず変異種のゾンビとして物語を動かしていきます。

 

 

ゾンビ化する前、学級委員として勉強だけしてクラスメイトとは一切関わらず、必要な時だけ頼ってくるクラスメイトに辛抱な言葉で論破する委員長も、ゾンビと戦っている間に友情が芽生えて、たき火をしながら本心を語り合うシーンがありました。「こんな世界にならなかったらみんなとたき火をすることもなかった、助かってもまたみんなでたき火をしたい」と。

 

このシーンもじんときましたね。お互い悪い子じゃないのに、こういう緊急事態にならないと理解し合える場所がないなんて、なんかつくづくこの世界が異常だなって思いましたね。

 

こういう緊急事態の時に大切なのって、勉強じゃなくて(もちろん知識はあるに越したことないとは思う)「勇気」なんですよね。何があっても前に進み続ける勇気、何かを諦める、手放す勇気、得体の知らないものに立ち向かう勇気。

 

勇気に恐怖が少しでも勝ってしまうと、人間は選択を間違えるし弱いものを力で押し付けようとする。

 

ほんとこのドラマの凄いなあって思ったのが、小さな声を見捨ててしまう社会のあるあるをちゃんと描写しているところ。韓国の映画やドラマを見ていつもこういう細かい社会の闇をこぼさずに伝えてくれるの凄いと思う。

 

妊娠して今にも生まれそうな状態の女子生徒が保健室に入ってきます。(そもそもその前に明らかに様子のおかしいその子が「トイレに行きたい」と言ってるのにそのまま「行ってきて」だけで終わる担任の先生から「ん?」って思ったのだけど)保健室に入って状態を伝えようとしたところで、ゾンビに感染した女生徒を運んだ担任を含めた集団が入ってきて静かにその場を後にします。

 

この世の中は良いときも悪いときも、声の大きいものに視線が集中して、小さな声が見落とされてしまう事が多すぎると思う。

 

今にも生まれそうな大きなお腹を抱えて公衆トイレまで歩いて、そこで子供を産むんですが産まれた子供をトイレに残してその場を去ろうとした時に街中がゾンビ化していることに気づくわけです。急いでトイレに戻り子供を抱えて逃げる女の子。残念ながら感染してしまいチキン屋さんに入り自分を縛り付けて、自分は子供に近づけないようにして子どもを守ります。(その後優しい警官とその後輩が赤ちゃんを発見し、大事に避難所まで届けてくれるという感動的な話)

 

このエピソードも私の中で熱いエピソードでしたね。

 

どんな暗闇の中でも小さな命を見捨てない警官と、その小さな命にこの厳しい世界の未来を背負わせるのはあんまりだと思いながらも希望を感じてしまうかんじ。うまく言えないけど、人間って良いとこもあるんだよって思い出したというか。

 

めちゃくちゃ長くなってしまったけど、タイトルにした「ゾンビがはびこる世界での自分の存在意義」について。

 

ドラマ内でも、現役の政治家が出てくるんだけど緊急事態だとそんな肩書意味を失くすんですよね。(タイタニックでも金に物言わせた男が今はそんな時じゃないと札束投げられてましたよね)どんな政治家だとうと有名人だろうと社会的地位を持っていようと一人の人間としての扱いを受ける。大勢を救うために動き選択する軍人がいる。

 

そこ優遇されないのが良いなと思った。

じゃあこの世界で一生懸命頑張る意味、生きる意味は何だろう?お金のために、良い生活をするために、大切な人を守るために、みんな一生懸命働いて生きているし、そのために悪い事をする人たちだっている。

 

でも緊急事態になればその頑張りも意味がなくなるんだよなぁって思ったら、良い意味でも悪い意味でも心が軽くなった。なんか真面目に生きているつもりだったけど、その程度のものなんだよなぁって。

 

誤解してほしくないのは、夢の為に毎日頑張っている人たちを悪く言ってるわけじゃないです。夢に向かって努力してる人って素敵だしかっこいいし憧れます。イキイキ生きる要素として夢があるに越したことはないと思います。なにかを一生懸命頑張る事ができる人は、人の夢を馬鹿にしたり、人を傷つけたりしないはずです。

 

 

大切な人が地位や名誉関係なく、健康に生きてくれるだけで十分だって言葉があるけど、極論そんな感じ。私たちが生きてる世界は、本当にいつ何が起こるか分からなくて、だからこそ生きる意味があると。そうこのドラマを見ながら漠然と思った次第であります。

 

相変わらず長文で何が言いたいのか分からない文章になりましたがこのドラマを感じて沢山思ったことがあったので幾つか掘り下げて書いてみました。

 

1月が早くも過ぎてもう2月ですね…。

今年は沢山本を読んで、ブログを読んで、映画を見て文章を勉強したいと思います。週に1回は絶対ブログ書くぞ!

間違ってる事を間違っていると言う勇気

毎日ブログを書いていた小中学生時代、今よりも知ってる言葉とか表現方法とか知らなかったはずなのに、20代後半になった今のほうが文章を書くのが難しい…

 

自分の好きな事をただただまとめる場所に。

インプットしたことをアウトプットできる場所に。

そして週に最低1回でもブログを書くことを目標。

 

そんな事を考えながら2021年ブログを始めることにしました。

 

私は好きなものや楽しかった出来事を写真やそれこそSNSを通して残しておきたい派の人間なので、ここも振り返ったときに私の好きや生きてる葛藤が沢山詰まった場所にしたいです。

 

さて趣味という趣味はないものの、好きなものは沢山あるのですが、今日はその中のひとつ「映画」についてのお話しをします。

 

土日の間に見た〈ドリーム〉

ジャケット写真を見て、勝手にミュージカル映画だと思っていたんだけどなんとリアルヒューマンストリートいう私の最近好きなジャンル。

 

内容は米国人として初めて地球円周軌道を飛行した宇宙飛行士を陰で支えたNASAで働く黒人3人の物語だった。

 

今よりもっと人種差別が色濃く残る時代「黒人だから」「女性だから」が理由で当然のように色々な事を諦め我慢して生きていかなければならない時代に、自らの能力と努力でその歴史を変え、前例のない事柄の第一人者となる勇気が私にはあるのか…

 

今の時代を生きていてもおかしいなと思う事はあっても、声を出すことは難しいですよね。登場人物3人がそれぞれ自分の意思を自分の言葉でしっかり伝えて、その想いが伝わった人たちによって徐々に道を開いていっていたけどその言葉の説得力たるや。

 

 

800m離れたトイレに40分もかけて行った帰り、上司にその理由を涙ながらに話すシーンがとても良くて何回も見たし、とにかく随所随所で出てくる彼女たちの言葉がかっこよくて、聞いてて苦しくて何度も泣いた。

 

 

こうやって声をあげて、行動してきた人がいたから当たり前の日常は良い方向に変わっていったんだなと思いました。

 

私もただぼーっと生きるだけじゃなく、もっと周りを見渡してみよ

 

テーマを決めて書いてはみたけどインスタみたいに気軽にレビュー書けないな…まだ1記事目だし多めに見て…今日はこの辺で終わりにします。